不思議な少年

最近、読み返しているマンガがあります。

講談社『不思議な少年』山下和美著

山下和美さんの作品は『天才柳沢教授の生活』のほうが有名かもしれないですね。

ずいぶん前にドラマ化もされてましたし(見てませんが・・)。

『柳沢教授』も面白いですが、私はこの『不思議な少年』のほうが好きです。

少年がいろんな時代のいろんな国の人々と関わりを持ちながらその人間を見届けてゆくお話です。

「人間て不思議だ」。そう思いながら少年は人間と関わることをやめない。

 

少年が2巻でソクラテスと関わる話があるのですが、わたしはこの話が一番好きです。

話の中で、ソクラテスが少年に連れられて現代までを駆け抜けるように世界を見ていくシーンがあります。これまでに起きた戦争の様を見てソクラテスはこう言います。

 

「ちょっと待て、話さないか? 意地や思い込みやプライドをとっぱらって、

ただ、純粋に思うがままを・・そうすれば・・」