ひとり暮らし

初めて一人暮らしをしたのは23歳のときでした。

地元・福岡を離れて、東京の専門学校に入学したのが理由です。

初めて借りた部屋は6畳の1R。

玄関から部屋までのみじかーい廊下にちっちゃなキッチンがあるタイプ。

しかも電気コンロ。 すごい使いづらい・・・。

もともとひとりが全く苦じゃない性格のせいか、

実家が恋しく感じることもなく(でも実家は好きですよ)、

ひとりでくらーい部屋に帰宅しても寂しさを感じることはなかった。

 

・・・と、一人暮らしをしていた頃を思い出していたのはこの本のせい。

講談社『おひとり様物語4』谷川史子著

彼氏がいない、いても遠距離、離婚した、などなど・・。

いろんなカタチの「おひとり様」状態の女性(たまに男性)の日常を描いた作品です。

特別じゃない、どこにでもいるような普通の女性たちのお話です。

だから1話完結のストーリーの中でも大きな事件は起きない。

でもなんでかこの作品、面白いんです。

表情を描くのがとても上手な作家さんなので、

登場人物の気持ちがスーッと入ってくる。

 

とても素敵な作品です。